ツノダ 自転車 昭和30年代 Wトップ 運搬車 Tsunoda Bicycle 1950’s

この自転車をレストアでお預かりしたのは2020年の6月くらいでしょうか。
ヤレているけど 戻りそうな印象でした、が ホイール等はウエハース状になっていて
再使用は無理な状態でした。

メッキやさんを探す間に時間は過ぎてしまいましたが メッキ屋さんを見つけて 再メッキもおこないました。(一部パーツ)

塗装面は 総合的に判断して やり直しです。フレームの塗装の一部はかなりきれいでしたがフェンダー、荷台等はすべてヤレてしまっており 根気のいる作業です。

茶色の粉は さびの鉄粉です。 もの見事に さびが出て参りました。

下地の赤いさび止め塗料も出ており、雨風や長年の日焼け等により 所々 塗装もご覧の状態です。

荷台もさびを落として再塗装です。

今回も毎度おなじみ さび止め、サフといつもの下地の工程です。
なるべくパテは使いたくないので 板金もほどほどにやってから 塗装しました。

本来はメッキ部品ですが、黒塗装も良いかな?と思いまして ヤレていたハンドルのブレーキロッドの支持パーツは黒い塗料で塗装しました。

TUロゴのクランクは再メッキ

TUロゴのバンドブレーキ かなり大型でよく効きます。

もちろんホイールも組みなおしました。

夏の夕暮れ時 映える麦酒たち🍻

疲れた時の一杯 そのあと自転車を見ると明日も頑張ろうという気になります。(笑)

組みあがった後 テストライド中の図 美しい 運搬車のフレイム🥰 至福の時です。(笑)

テストライド中に可愛いアジサイを見つけました。紫陽花。
2023年の6月は紫陽花の時期が早かったので 満開時期は過ぎてます。

そして 無事に完成をいたしました。線引き、塗装、再メッキ、部品調達(一部) 今回も なかなか困難な箇所もありました 乗り越えて レストア完了です。本当に大変でしたが報われました。

困難が立ちはだかるのがレストアです、それを乗り越えて完成させなければ我々の人生は報われません。話は簡単です。(笑) けど作業は大変です😅

空調服のおかげで夏の作業もだいぶ楽になりました。私はすぐにオーバーヒートするタイプで 熱中症気を付けております。

砲弾ライトは 再メッキ、ハンドルのブレーキレバーのみ再メッキです。
あそうそう、補助フォーク(ハンドルから下に伸びる棒)これも再メッキです。

男の子はこう言うのが好きなでしょう?と言わんばかりの構図ですが。

↑どうでしょう?皆さんお好きですか?↑😂

神田ガード下 富士クラシッククロームで撮影してみました。なかなかいい感じです。

白黒、歴史的建築物の前でも絵になります。 所は神田多町 松本家住宅前

街に溶け込む自転車、やはり日本らしい風景には日本車が似合いますね。
3丁目の夕日のようです。 今回は 本当に良い自転車をレストアさせていただきました。
お客様ありがとうございました。

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レストア記事はこちらから

レストア期間 2020年6月前後ヨリ~ 2023年6月迄

完了

お客様の車体です。
ご理解ください。

お世話になった 宮本溶接さん、地球樹カトー氏
部品問屋様 ありがとうございました。

Author: nodananoda