77年製の オリオンモデル製
ニューヨークセントラル鉄道 (NYC) S-3型機関車
実際の機関車は1905年前後に NYC鉄道に納品された機関車で
アルコ社がボディー GE社が 電装系を担当した
二社合同製造の機関車です。
日本では東洋電機と汽車会社の製造したEF65等がありますね。
↑今回のモデルは 1977年に主に輸出用に 製造された オリオンモデルの鉄道模型です。
インポーターは カスタムブラスが担当して 本国では カスタムブラス名義で 販売されておりました。
今回もなかなかヤレておりましたので 修理を開始いたしました。(2018年)
比較的綺麗に塗られていた感じでしたが 経年により 塗装がかなり剥げている所
部品が外れている所等がありました。
真鍮製なので シンナー風呂にドボンします。
塗料をはがすと はんだ付けの綺麗さに驚きます
70年代~80年代くらいの 日本国内で製造された真鍮製モデルはどれもハンダ付けが綺麗です。
真鍮の地が出てきました。 外にもハンダが出ておらず 非常に綺麗です。
サイドビューも綺麗ですね!
この状態でから塗装して そのまま 放置(笑)
かれこれ 5年位経ってから 2023年に再始動いたしました。
↑最後に塗装した時は 木曽森林鉄道のnarrowも製作していたのですね♪
忘れておりましたが この子は お客様の車体だった気がします。
5年の月日のうちに色々な事がありました、貴重な体験や大人になる経験も致しました(笑)
↑床下は未塗装でしたので 塗装致します。
いつも通り 酸ポール等でキレイにした後 ミッチャクロン、サフェーサー、下塗り、上塗り、最後に半艶のクリアーを塗布致します。
↑こちらは ギアボックスのフタです。 サフを塗布して乾燥中です。
↑ギアボックス塗装中
塗装完了後の最終組み立てです。 最後は 電装系、走り装置の調整等 こまごました物が多く
1~2日かかってしまいました。古い構造のため電気接触がなかなかうまくいきませんでした。
ヘッドライトは IMONさん等で 既製品を使っても良いのですが 気が向いたので プラ板から製作してみました。
まずは 丸棒で型を取り、その形に削っていきます。最後はヤスリで整えます。30分くらいで1個完成です。
テストラン、この時が一番うれしいですね~!おお~走ったぞ!直ったぞ!と心の中でガッツポーズ
夜には祝杯をあげました。(笑)
話は前後しますが完成前に重要な 色入れがあります。それは 牛避けの ベル
日本人にはなじみが無いですが アメリカの機関車は放牧されている牛や馬等を轢かないために 牛避け ベルがカーン コーン と自動で常になっております。 (田舎の方では)
S-3もベルが片方のボンネットに取り付けてありますので もちろん色入れをしました
ベルの後ろにある小さいパンタグラフは マンハッタン島のNEW YORK州の地下に乗り入れる際に安全上の理由から 蒸気機関車は乗り入れを禁止されておりました、そこで架線を張り通常の電車等と同じ方式をとっておりました。 郊外では 集電靴と呼ばれる 台車横の擦り板から集電します。
日本で言えば 丸ノ内線、銀座線等と同じの第三軌条方式ですね!
そんなパンタグラフも色入れをおこないました。
無事に完成いたしまして✌
男前の 雰囲気になりました。 P-2とS-3を並べて 記念撮影です。 こうなると NYC鉄道の 電気機関車を揃えたくなります。 あとはTmotorと呼ばれる T-1 T-2等の機関車もあります。
カスタムブラスの銘版は しっかりマスキングをして 見えるようにいたしました。 先台車と車輪が来るのでちょっと隠れます。
完成図デカールや はんだ付けの修復箇所等 結構思い出に残ります。
何と言ってもこの可愛らしいスタイリング凸トツ型電気 可愛いですね♪
LEDライトも 装着して これで末永く使える事でしょう(^^♪
また一つ心の中の閊え(つかえ)が 取れました!2023年は もう3台完成させております。
今年は模型製作にも 力を入れていく予定です。 次はお客様の車体を塗装してまいります。
お楽しみに~✌
以上 S-3機関車のレストアご報告でした。😘
(新規オーダーはストップ中です)
おしまい
レストア期間
2018年8月~一時休止
2023年 1月~2月 再開 終了。
※写真転載について 許可出しますので1度ご相談ください。
我社のHPから勝手に転載しているブログは数件把握しております※
(2023年現在 S-3を販売する予定は有りません)
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