カワムラ 自転車 昭和30年代 リバー 運搬車

川村自転車製の 運搬車 リバー 昭和30~40年代かと思われる武骨で 堅実な造りの自転車です。
所々ヤレがあるものの、状態は比較的よく 割としっかりした自転車でした。

カビが浸食を初めておりまして 綺麗な塗装面にも 悪さをしていたので 全体的にカビの除去とさびの除去をメインに行います。


フェンダーや風切り、オリジナルを残しており よくぞ60年近く耐え抜いた!とほめてあげたいですね(笑)

勿論歴代オーナーと自転車に♪


チェンケースは運搬車では珍しい全ケースです。
半分の半ケースが主流でしたが 時折大型の全ケースも見受けられます
迫力がありますね。

一度全てをバラします。 まるでプラモデルの様ですね。🚲🚙
バラすときに前回のメンテナンス時の手順や方法が垣間見れます。

この車体は前オーナーが2017年頃に浅草地球樹さんでOHしたようです
その後はほとんど乗らずに 部屋にしまってあったようで グリス等の劣化は皆無でした。


腐食による穴は補修しました、これはサビが原因なのですが
サビの原因が チェンケース内部にたまった 湿気(カビ)でした。



自転車は使わなくとも時折外に出して日光浴をさせてあげた方が 長持ちします
使って無い自転車も外で少し紫外線を当てる事をお勧めします。

チェーンも少しサビが出てましたがヴィプロスさんグゥーキンαで洗浄しましたら何もなかったかのようにきれいになりましたよ✌


新家工業の湯呑でブレイクタイムです☕




リムは同時並行作業中のウェルビー用 アラヤ製リムと一緒に再メッキを行いました。

再メッキは本当にきれいになりますね♪
その分都内の工場では 値段がかなり上がりました・・・・

これは廃液の処理代金が高騰したことによる全体的な値上げです
規制が厳しくなる昨今の世の中ですから仕方ありませんね😢

カワムラの風切りも 非常に美しく仕上がりました。
今回はなんとニッケルメッキです(風切りのみ)

ニッケルメッキてなんだか 特別感あって ツァイスとかライツのレンズみたいで良いですよね~
(ミーハーな店主です(笑))


BBを最後に手入れしましたが BBの中心部にはダストカバーがついておりました。
これはカンパやストロングライト等古いスポーツ用クランク&BB等では見受けられましたが
実用車でカバーついているのは初めてです。 丁寧な造りだと感心致しました。

グリースは店主お気に入りの フィニッシュラインのグリースで仕上げてます。


そして エイヤーで 1日かけて完成いたしました☺
男らしい顔つきですね
本物よりかっこよく撮れてる?かもしれません(笑)

最近のデジカメは本当綺麗です、綺麗すぎちゃいます😅


チェンケースも全体的にコンパウンドをかけて洗浄後 さび取り、さび止め、穴埋め、塗装、金線引き、ウレタンクリアーとなかなか 手が入ってます。

この子は見た目以上に手がかかりましたが
それだけ愛情もこもっているわけです☺


カワムラ刻印付きのハンドル
前オーナー曰く 純正は日東刻印だったそうで

ご趣味でカワムラのハンドルに変更したそうです。


全体的に艶やかになり、綺麗になった印象です。
wheelのリムは再メッキ、スポーク手組です。ハブはメンテナンスいたしました。
クランク、泥除けステー、風切りフロントロッド 等 再メッキを各所に施して
全体的な雰囲気を壊さない様に、それでいて長く使えるように 整備致しました。




22Tのフリーギアが心地よく、ゆったりのんびり下町を流すにはもってこいの自転車です♪
おすすめポイントは金線引きも 1本の落ち着いた感じで
派手さが少なく街になじむところですね。


これから販売を予定しております。 再メッキ等でもなかなか費用が掛かってしまいました😅
しかしそれに恥じないような 美しい造りと 実用性を兼ね備えた自転車かと思います。

販売予定価格は19万円です。


現車確認可能です。 乗って帰れます。

また防犯登録も可能です、当店でお受渡しの際は サービスでお付けします。

地方発送は可能な場合と不可能な場合ありますのでご相談ください。

レストア期間
2024年2月~2024年4月27日



販売車両ですので写真の二次使用はご遠慮ください。

ブログでも紹介しております。

Author: nodananoda

コメントを残す